変わらない想い

「シュン先輩んち行くのか?」




「うん、行くよ」




タクと別れて
シュン君の家に。



(ピンポ~ン)




「セイラです」




「は~い」




「こんばんは、おじゃまします」



シュン君の部屋に。




「セイラ、昨日はゴメンな」




「シュン君!
顔のアザすごいよ!」



私は顔のあざに
びっくり!!



「チャリで転んでな」




ウソばっか

ケンカのアザのくせに

私は知らないふりをしていた。



「シュン君
お弁当は何が食べたい?」




「から揚げと玉子焼き
それとタコのウインナー」



私はノートに
シュン君の食べたいものを
メモっていった。



「分かった
頑張って作るから」



張り切ってやるし
シュン君を
ビックリさせてやるもんね!




「なぁ~学校で淋しくね~か?」



淋しいよ・・・

淋しいって言ったら
シュン君、心配するでしょ?



「サキやマリがいるし
部活、楽しいから大丈夫だよ

シュン君は淋しい?」




「オレもマサヤ、トモキが
いるから大丈夫」



笑顔で答えるシュン君

シュン君が淋しいって言ってたら
私も本当は淋しいよって

泣きそうな顔で言ってたかも。


そのこと分かってて
大丈夫って言ったんでしょ?


< 193 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop