変わらない想い
「トモキ先輩
セイラのことスキなんだよ」
「でも勘違いするなって
言われたし・・・」
だから
なにも気にせずにいたんだけど
「ウソだよ!
強がってるだけで
素直に伝えられないんだよ
セイラを噴水の場所まで
連れて行って
トモキ先輩からキスされたんでしょ?
セイラと結ばれたいからに
決まってるじゃん
じゃなきゃ~
あんな場所まで
連れて行くわけないよ」
サキは
私の背中を撫でる
「そうかな・・・」
「昨日もキスされたんでしょ?」
「・・・うん」
昨日のキスは・・・
なんだったのか?
「でもセイラ!
昨日、トモキ先輩いてよかったね
もし、トモキ先輩いなかったら
マジでヤバかったんじゃない!」
「・・・私もそう思う
トモキ君いなかったら
考えただけでも
本当に怖いよ・・・」
トモキ君がいたから
あれくらいの
涙ですんだんだよね・・・
「ねぇ~トモキ先輩のこと
ど~思ってるわけ?」
「ど~思ってるって・・・
二人目のお兄ちゃんって感じかな?」
「そうなんだ
キスされて意識してるとかは
まったくないんだ?」