変わらない想い
「・・・タク、怖いよ」
すごい音で鳴り響く
「セイラの怖がり」
「だって・・・怖いんだもん」
「セイラ・・・」
「ん?何?」
「オレ・・・
セイラのことスキかも・・・」
タクは、そう言うと
私の横に座り
手を握ってきた。
いきなりの
タクからの告白に
私は戸惑う・・・
シュン君以外の人から
告白されても
私の気持ちは
絶対変わらない!
「私は、シュン君が
スキだから・・・」
「それでもいいから
セイラと一緒にいて~し」
私を見つめるタク
「無理だよゴメン・・・」
タク・・・
私は、シュン君じゃないと
ダメなんだ
シュン君じゃないと
トキメかない
ゴメンなさい・・・
「私・・・帰るね」
「家まで送るよ」
「一人で帰れるから・・・」
濡れた制服を抱きかかえ
タクの家を出た。