変わらない想い
バスに乗り
水族館前で降りて
サキはタカちゃんと手を繋ぎ
私は、タクとヒロシと
後からついて歩いていた。
入場料が高く
お母さんから
お小遣いもらったけど
余りそうにもないよ・・・
余ったら
欲しかったCDを
買おうと思ってたんだけど・・・
イルカのショーの
時間をチェックして
皆で見てまわる。
色んな色のキレイな魚が
たくさん泳いで
すご~っくキレイ!
シュン君にも見せてあげたい。
「セイラ、見てみろ
このウミガメ
マイペースっぽいとこが
セイラに似てるぞ!」
のんびりと
泳いでるカメ
「ヒロシ!
ヒロシはウツボだよ
キモイから!」
色からして
キモイしねっ!
水槽のトンネルを
ゆっくりと歩きながら見ていた。
「セイラ・・・」
「タク、見てよ
すご~っくキレイだよ」
私は子供のように
はしゃいでいた。
「セイラ、向こう見に行くぞ」
タクは私の手を取り
皆から離れた場所に。
「どうしたの?」
「なぁ~セイラ、手繋ごう
シュン先輩いね~し
少しの間だけいいだろ」
何も返事してないのに
タクは私の手を握ってきた。