変わらない想い
帰りの電車の中では
タクは疲れて
私に寄りかかって寝ていた。
タクを起こして
電車をおりる
バスに乗り
自転車置き場で
皆と少し話し
タクから家まで
送ってもらうことに
二人で
疲れながらも自転車をこぐ
「セイラ・・・あのよ~
もし、もしもだぞ
セイラがシュン先輩と別れたら
次はオレと付き合えよ」
振り返り
私を見る
「何言ってんの!
シュン君と別れたりしないよ」
私はシュン君と
ず~っと一緒なんだから!
「だからもしもだよ!
もしもの話だからな
そんときは
オレと付き合えって、いいな!」
「もしもが絶対ないから!」
マジでありえないもん
「あ~もぅっ!!
いいなって聞いてんだよ」
「はいはい」
「約束な!」
「はいはい」
もしもなんて
絶対ないんだもん!!
家の前につき
「タク、ありがとう」
タクは、私に近寄り
いきなりキスを!!
えっ!??
「じゃ~な
約束、忘れるなよ」
なっ・・・なに?
キスされたんだけど・・・
気にしない!気にしない!
気にしないもん・・・