変わらない想い

帰りの電車の中では

タクは疲れて
私に寄りかかって寝ていた。


タクを起こして
電車をおりる


バスに乗り

自転車置き場で
皆と少し話し


タクから家まで
送ってもらうことに



二人で
疲れながらも自転車をこぐ




「セイラ・・・あのよ~
もし、もしもだぞ

セイラがシュン先輩と別れたら
次はオレと付き合えよ」



振り返り
私を見る




「何言ってんの!
シュン君と別れたりしないよ」




私はシュン君と
ず~っと一緒なんだから!



「だからもしもだよ!
もしもの話だからな

そんときは
オレと付き合えって、いいな!」




「もしもが絶対ないから!」



マジでありえないもん




「あ~もぅっ!!
いいなって聞いてんだよ」




「はいはい」




「約束な!」




「はいはい」




もしもなんて

絶対ないんだもん!!


家の前につき



「タク、ありがとう」



タクは、私に近寄り

いきなりキスを!!



えっ!??




「じゃ~な
約束、忘れるなよ」




なっ・・・なに?


キスされたんだけど・・・



気にしない!気にしない!


気にしないもん・・・


< 266 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop