変わらない想い
「セイラ~
オレと座りたくなかった?」
「皆で座りたかったけど・・・」
皆と話しながら
楽しく食べたかった・・・
「いいだろ!もしかして
ヒロシが気になるとか?」
タクは水を飲み干し
私の前にコップを
力強く
叩き置いた。
怒ってる・・・
「・・・まさか
絶対ありえないから!」
タクと一緒にいても
面白くないし
何かつまんないよ・・・
タクとは
教室も一緒、部活も一緒
学校の行き帰りも一緒
毎日、同じだし・・・
ヒロシがドリンクを取りに
席を立つ
「ドリンク取ってくるね」
私も席を立ち
ドリンクを取りに
ヒロシの側に
「ヒロシ~面白いことないの?」
「面白いこと・・・
それがあるしっ!!」
ドリンクを注ぎながら
「え~何?何?」
小声で
「今さっきな
タカちゃんのドリンクにな
エビフライのシッポ入れてきた
おまけにサキのドリンクにも!」
「バレてないの?」
「あぁ~シッポは
沈んでっからな!」
面白いんだけど!
ドリンクを持ち
ヒロシと二人
笑っていた。