変わらない想い
花火を見上げている
シュン君の横顔
ドキっとしちゃう
シュン君カッコイ~
花火大会の後は
少しのロマンが
あってもいいはず!
そんなことばかり
考えていたとき
右側に座っている
トモキ君が
私の手を握ってきた。
えっ!!?
トモキ君は小声で
「・・・少しだけ」
花火の大きな音と
花火の明かり
私は口を開くこともなく
どうしよう・・・
シュン君とアヤカ先輩に
見られたら
ヤバイよ!!
暗い中
花火の明かりが
顔を照らす。
皆は花火を見上げ
私は
皆に見られたら・・・と
不安になる。
でも
でもね
懐かしい感じがした・・・
少しだけなら
少しだけ・・・
いきなりマサヤが振り返り
トモキ君の手がパッと離れ
「この後どうする?」