変わらない想い

園から少し離れたとこに
小さな運動場がある


トモキ君と運動場の側に



「え~こんなに狭かった?
運動場小さいね

あの時の私には
広く、大きく感じてたけどね

運動会のかけっこ
いつも一番だったよ

トモキ君も一番だったよね
足、速かったもんね

懐かしい~」




「セイラ
運動場の中に入るぞ」




「怒られるよ」




「大丈夫!
誰もいね~し
園から離れてっから

心配するな、入るぞ!」




私の手を強引に引っ張り
運動場の中に




「・・・セイラ、覚えてるか?

10年前・・・

オレが年長で
セイラが年少のとき

ここの運動場で
交わした約束・・・

お前、忘れてるだろ!」




10年前??



私が年少のとき??



約束って・・・




もしかして



ウソ!??



ウソ、ウソ!??



ウソでしょ???



トモキ君



覚えていたの?




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