変わらない想い
「セイラ~いつから
学校くるの?
皆、待ってるよ」
心配そうな顔をして
聞いてくるサキ
「・・・ゴメン
月曜から学校行くから
心配してくれてありがとう」
皆が
心配してくれてることは
分かってる
「セイラのノート
全部、オレが取ってやったからな
月曜からは自分で取れよ」
「タク・・・ありがとう」
本当にありがとう
本当にゴメンね
「ヒロシがセイラがいないから
バカ騒ぎできないって
淋しがってたから
セイラ・・・
シュン先輩のこと許したの?」
「・・・サキ、許すことできないから
別れようってシュン君に言ったけど
別れないってシュン君言ってて・・・
毎日、家にも来てる
でも・・・
シュン君来ても
会ってないよ・・・
お母さんとお兄ちゃんに頼んで
帰ってもらってるから」
今でも大スキなんだよ
シュン君のこと
愛してるけど
14歳の私には
受け止めきれない・・・
「セイラ、これ
タカちゃんとヒロシから」
サキは鞄から
取り出し
私の目の前に
四葉のクローバーだ!
二つもある。
四葉を手に取り
「どうしたの?」
「二人共、部活中に
グラウンドの隅で見つけて
セイラに渡してって」
泣いちゃいそう・・・