変わらない想い
家に着き、お母さんからは
「セイラっ!!
2ヶ月も帰って来ないで
トモキ君の家族に
迷惑かけたんじゃないの!
お母さん、トモキ君のお母さんに
電話でセイラを追い出すように
何回も頼んだんだけどね
トモキ君のお母さん
セイラのこと
カワイ~、カワイ~って
ず~っと家に
いてもらいたいって言ってたよ
でもね、2ヶ月もっ!
図々しいでしょ!」
お父さんは
黙って私を見ていた
「ごめんなさい・・・」
「セイラ、もういいから
学校に行く準備をしなさい」
「お父さん、ゴメンね・・・」
部屋に入る
私の部屋
キレイに片付けてある
ベッドもキレイになってる
お母さん、ありがとう・・・
携帯をバッグから取り出し
トモキ君にメールを
【2ヶ月も泊まってしまって
迷惑掛けてゴメンね
ありがとう、楽しかったよ】
制服に着替えて
鞄を持って家を出た。
外には、シュン君の姿が
「セイラ・・・おはよう」
シュン君の前を素通り
「・・・・・」
「セイラ・・・
家に帰ってなかったんだろ
何処に泊まってた?」
「・・・・・」
シュン君の顔見たくない
自転車に乗ろうとしたら
腕を掴まれ
「セイラ、怒ってんだよな
オレが無理やりしたから
だから家に帰って
来なかったんだろ?
ゴメンな・・・」