変わらない想い
「なぁ~オレ達が
幼稚園行ってた頃
セイラはいつも
トモキの後について
歩いてたよな」
シュン君が
懐かしそうに話す。
「そうそう
トモキ君、トモキ君って
引っ付いて
いつもトモキの側にいたな」
シュン君は
花火に火をつけながら
私を見て
「セイラが泣くと
トモキが駆け寄って
セイラの手を引いて
二人でブランコ乗ってたし」
「へ~そうなんだ」
アヤカ先輩、以外そうだった。
私も覚えてるよ
二人でブランコに
乗ってたこと。
横のブランコに乗ってる
トモキ君は
私よりも
すごい勢いでこいでいる。
「セイラ
靴飛ばしやるぞ!」
トモキ君の言葉に
「私、下駄だから無理!」
「いいからやるぞ!
負けたヤツは
日替わりランチをおごる!
いいな!」
「えぇ~!
負けちゃうよ~」
「せ~ので飛ばすぞ
いくぞ!せ~の」
おもいっきり
力強く飛ばした。
トモキ君の靴は
空高く円を描くように飛んだ
「よしっ!!オレの勝ち!」
バカにしたよ~な顔で
私を見る。
「だから
負けるって言ったじゃん」
私の下駄なんか
目の前に落ちてるし・・・
最初から
勝ち負け分かってたし!
「日替わりランチ、ヨロシクな!」
「ちょ・・・ちょっと
マジでズルイし!」
下駄で飛ばせるわけないじゃん!
私は
飛ばした下駄を拾いに。
年下の私に
ムキになってさぁ~