変わらない想い
タクが帰って来て
「セイラ~
明日、一緒に過ごそうな!」
「無理だから!
明日は忙しいの!」
忙しくなんかない
タクと二人でいたくないから
(ガチャ)
「ちぃ~す」
「ヒロシ、遅かったね」
私はヒロシの横に座り
タクの視線を感じながら
ヒロシと喋っていた。
部屋の明かりを消し
ツリーの明かりだけが輝いて
皆をトキメかせていた。
「みんな~オレとサキから
プレゼントあるぞ
目を閉じろ!!」
皆、目を閉じた
ドキドキ
楽しみなんだけど
部屋の明かりがつき
「いいぞ」
目を開け、テーブルの上には
フォトアルバムが
人数分置かれていた。
「サキと二人で作ったから
大事にしろよ!」
フォトアルバムを開いて見ると
私達が
1年のころからの
5人で写った写真が
何枚も、何枚もはさんであった。
学校、夏休み、冬休み、春休み
それぞれの誕生日
カラオケ、ヒロシの家
皆、笑顔で楽しそうに写っている。
たくさんの思い出が
カラーペンで可愛く
その時のことが書かれていた。
皆とこれから先も
ず~っと一緒に
いたいんだからね。
「サキ、タカちゃん
ありがとう
私、大事にするから
マジで嬉しいよ」
タクもヒロシも
その時のことを思い出し
笑いながら写真を見ている。