変わらない想い
「ヒロシっ!!
ちょっとこれ小さいけど」
小さいケーキを指差し
「セイラは
この一番小さいケーキ
文句言いやがったからな!」
「文句じゃないもん
小さいから小さいって
言っただけじゃん!
私は一番大きいのだから」
私はフォークとお皿を
両手に持って
大きいケーキを取る準備に
誰にも渡さないから!
「私も大きいのがいい」
「サキはどれでもいいじゃん」
「私だって
大きいケーキがいいもん」
サキも大きいケーキを
狙っている。
サキに渡してたまるか!
「セイラとサキ
ジャンケンで決めろよ
オレ達、どれでもいいからよ」
タクのジャンケンの言葉に
ヨシっ!勝ったな
サキは最初にグーを出すから
私がパーを出せば
大きいケーキは私のもの!
『ジャンケン・ポン』
ウソっ!!?
サキのヤツ
チョキを出してきた!!
「ヤッタ~勝った!
大きいケーキいただき~」
サキの勝ち誇った顔
ムカつく~
いいもん
二番目に大きいケーキ
食べるから。
皆でケーキを食べて
夜中まで騒いでいた。
私は、サキの部屋に
ヒロシとタカちゃんは
タクの部屋に泊まることになった。