変わらない想い
12月28日
あの日から1年。
噴水の前で
トモキ君とキスしたよね
早いよね。
♪~♪~
トモキ君からだ
「はい」
声が弾む
「今から来ていいか?」
「うん」
急いで部屋を片付け
髪の毛を整え
トモキ君を待った。
しばらくして
(ピンポ~ン)
階段を駆け下り
玄関のドアを開け
「おぅ、セイラ」
「上がって」
「ここでいいから
今からアヤカと話してくる
オレ、お前と付き合いたい
真剣だからな
お前の気持ちが知りて~」
アヤカ先輩と
別れ話してくるの?
私の気持ちは・・・
「・・・トモキ君
私・・・無理だよ
付き合えない・・・
ゴメンね・・・」
「・・・セイラ
オレのことキライか?」
「キライじゃないよ!
でも・・・
スキな人・・・いるから」
ウソばっかり
ウソばっかり・・・
「スキなヤツいるのか?」
「・・・うん」
違うよ・・・
いないんだよ
私はトモキ君のこと
大スキだから!
「・・・分かったよ
オレとは無理なんだな
分かった・・・」
トモキ君は帰って行った。