変わらない想い
『いただきま~す』
私は、ヒロシと
半分っこして食べた。
タクの視線を感じて
タクの顔を見ないようにしていた。
小声で
「ヒロシ
帰り家まで送って・・・」
「タクから送ってもらえよ
一緒の方向だろ」
「お願い!」
「分かったよ
今度、飯おごれよ!」
「うん」
食べ終わり
サキは、タカちゃんと
一緒に帰って行った。
「セイラ~家まで送る」
「ヒロシに送ってもらうから・・・」
「セイラ!
ヒロシは反対方向だろ
ヒロシ!
オレがセイラ送るから
帰っていいぞ!」
えっ・・・イヤだ
ヒロシに目で合図を送った
「タク、ならよ
三人で帰ろう、いいだろ!」
「ヒロシは、反対方向だし
遠回りになるから
帰っていいぞ」
「・・・タク、三人で帰ろう
いいでしょ?」
「分かったよっ!!」
タクの機嫌は悪くなり
ヒロシにあたっていた。