変わらない想い
「セイラちゃん、学校は?」
ヤバイ!
「・・・休んじゃいました」
「家に入って少し話そうか?」
トモキ君がいないのに
おじゃましていいのかな・・・
「・・・・・」
「寒いから入って」
「・・・でも
おじゃましたら迷惑だし
・・・帰ります」
「セイラちゃん
最近、トモキね~
元気がないのよ
セイラちゃんが家に帰ってから
セイラちゃんがいた時は
毎日、楽しそうに
笑っていたけど
今は全然笑わないから
明日、土曜だし
今日、泊まっていって
トモキ、喜ぶから」
トモキ君に会いたい
泊まりたい・・・
「私がいたら・・・
トモキ君、怒るかも」
「大丈夫だから心配しないで
セイラちゃんのお母さんには
連絡入れとくから
中に入ろう」
「・・・はい」
お母さんの優しい声、表情
思わず返事してしまった。
リビングのソファーに座り
お菓子を食べていた。
「セイラちゃん
トモキのことキライ?」
急に聞かれ
お母さんの顔を見る
微笑んで私を見ている。