変わらない想い

「セイラちゃん、学校は?」



ヤバイ!



「・・・休んじゃいました」




「家に入って少し話そうか?」




トモキ君がいないのに
おじゃましていいのかな・・・




「・・・・・」




「寒いから入って」




「・・・でも
おじゃましたら迷惑だし

・・・帰ります」




「セイラちゃん
最近、トモキね~
元気がないのよ

セイラちゃんが家に帰ってから

セイラちゃんがいた時は
毎日、楽しそうに
笑っていたけど

今は全然笑わないから

明日、土曜だし
今日、泊まっていって

トモキ、喜ぶから」




トモキ君に会いたい

泊まりたい・・・



「私がいたら・・・
トモキ君、怒るかも」




「大丈夫だから心配しないで

セイラちゃんのお母さんには
連絡入れとくから
中に入ろう」




「・・・はい」




お母さんの優しい声、表情
思わず返事してしまった。


リビングのソファーに座り
お菓子を食べていた。




「セイラちゃん
トモキのことキライ?」



急に聞かれ
お母さんの顔を見る

微笑んで私を見ている。



< 347 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop