変わらない想い

お互い照れてしまい




「何だよ!」




「何もないよ」



彼女じゃないのに
トモキ君の彼女になった気分で

この時間が楽しかった。



お風呂にのんびりと入り

鼻歌を




えっ!?


脱衣所に
トモキ君が入って来て



「セイラ~覗きに来たぞ」




「ドア開けたら
許さないからっ!!

早くそこから出て行ってよ!」




トモキ君は脱衣所で
服を脱ぎだした。




「入って来たら
絶対、絶対、許さないっ!」




「もう脱いだし
寒いから入るぞ!」




ドアが開く




「イヤっ!イヤだ、バカっ!
出て行けアホ!
バカっ!バカっ!アホっ!」




「セイラ、うるせ~
電気消すからよ」



浴槽の明かりが消え
中に入って来た。




「信じられない!!
イヤだ、イヤ、イヤ」




「入るぞ」



私は洗面器で
顔を隠し

トモキ君は
私の横に入り




「別にいいじゃん」




「・・・・・」




「電気消してるから
見えね~よ」




そんな問題じゃないもん。




< 353 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop