変わらない想い
「私は・・・」
どうしよう
私がトモキ君のこと
すごく想ってること
今じゃないと
アヤカ先輩に言えないよね?
今しかないよね?
「セイラ!
ウソだけは言わないで
トモキのことスキなの?」
「・・・はい、スキです」
「そうなんだ・・・
トモキ、セイラといると
いつも楽しそうに笑ってた
何となく気がついていた
トモキはセイラのことを
想ってるって・・・
でも・・・
認めるのが怖くて
トモキのことスキだから
気づかない振りしてたの
セイラもトモキのこと
スキなんだね・・・」
「はい
トモキ君のこと大スキです
トモキ君のことしか
考えられないんです・・・」
素直に伝えた
アヤカ先輩から
殴られる覚悟できてる
覚悟決めてる
「私・・・
トモキと別れてきたから
ちゃんと話してきたから
トモキのこと
苦しめたくなかったしね・・・
だから気にしないで
トモキと付き合って
私のことは心配しないで
大丈夫だから・・・
トモキはセイラと付き合うこと
望んでるから
だから、ね、セイラ・・・」
意外な言葉に
涙が止まらない・・・
アヤカ先輩から抱きしめられ
「セイラ、トモキのこと
よろしくね、頼んだよ」
私は深くうなずいた。
アヤカ先輩は
必死に涙を堪えていた。