変わらない想い
「トモキ君、起きて!
遅刻するよ」
トモキ君は、朝が弱く
なかなか起きない。
起きても機嫌が悪く
真っ赤に
充血している目を
こすりながら
「ぅん~もう少し
寝れるじゃね~か」
「時間ないよ」
「・・・・・」
また寝てるし
トモキ君のお弁当を
鞄に入れてやり
トモキ君の制服を準備して
揺さぶりながら
「トモキ君って!
知らないからね
私、学校行くから」
「・・・待て、まだ行くなって」
トモキ君は
急ぐ様子もなく準備を
大きなあくびをしながら
靴下を履いている。
「セイラ~寒い
早く抱きしめろ」
「そんな時間ないから」
「冷て~な
抱きしめてくれてもいいだろ!」
「はいはい」
トモキ君を
ぎゅっと抱きしめ
キスを交わし
「じゃ~行くか!」
「うん」
お互い学校に向かう。