変わらない想い
部活が終わり
タクと一緒に帰る
「セイラ、毎日
楽しそうな顔しやがって
よかったな!
セイラのスキな
トモキ先輩と一緒になれて
仲良くやれよ!」
「うん、ありがとう」
トモキ君の家の前
トモキ君の部屋を見上げ
微笑んでしまう
「ただいま~」
「おぅ、急いで着替えろ
出かけるぞ!」
「んっ?何処に?」
外は暗いし、寒いのに
「噴水見に行くぞ」
「えっ!今から?」
「今から」
急いで着替えて
バッグに財布と携帯を入れ
「ハンカチとティッシュ忘れんな!」
「今から入れるとこだもん」
外は寒く、冷たい風が
「セイラ、いいか?」
「うん」
トモキ君の腰に掴まった。
「ねぇ~トモキ君
何で噴水なの?」
「この前
セイラが行きたいって
言ってただろ~が
イヤか?」
「イヤじゃないよ
私も噴水見たいし
行きたかったもん」
トモキ君の香りが
気持ちを穏やかにしてくれる。
トモキ君の
大きな背中に
顔をうずめた。