変わらない想い

「トモキ君、甘い物
食べれないんだよね?」




「何でそんなこと
聞いてんだ?」




「別に、聞いてみただけ」



100%チョコにしたら
また何か言われそう・・・


トモキ君が
お風呂に入ってる間

サキの携帯に掛け



「やっぱり
ケーキ作ろう!」



「大丈夫なの?」



「明日、書店で
ケーキ作りの本買って
皆で読もう

三人でやれば大丈夫だよ
きっとね・・・」



「うん、分かった」



マリにも連絡を入れ
明日また買い物に。


トモキ君のお母さんに



「トモキ君
甘いケーキ食べれますか?」




「もしかして
バレンタイン?」




「はい」




「セイラちゃんが
作った物なら
甘くったって
トモキは全部食べるよ」




「そうですよね」



気合が入る

頑張ってチョコケーキ作って
驚かせてやるんだから!


お風呂に入り

トモキ君が
喜んでくれる姿を想像して

一人ではしゃいでいた。


お風呂から上がり

携帯を見る


メールが1件

マサヤからだ



【父ちゃん、母ちゃんが
淋しがってるから
たまには家に帰って来い】



トモキ君と付き合い初めてから
トモキ君の家に
ず~っと泊まっていた


明日、家に帰ろう。



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