変わらない想い

サキの家でケーキ作り

本を見ながら
三人であたふたしていた。


溶かしたチョコを
スプーンにとり

三人で食べながら作り

テーブルの上には
溶けたチョコが
こぼれている。



スポンジにチョコを
丁寧に塗り終え

ホワイトチョコで


(トモキ君、大スキ)


何とか完成。



家に持ち帰り
冷蔵庫に入れた

明日のバレンタインデー

楽しみだよ

おまけに土曜で
学校休みだし。


トモキ君
喜んでくれるよね。


トモキ君の携帯に掛け



「今から
行ってもいい?」




「外、暗いから
オレが行くから」




「うん、待ってる」





(ピンポ~ン)



「は~い」



玄関を開ける


トモキ君の顔怖いんだけど

私、何かした?


部屋に入り

トモキ君は
突っ立ったまんま



「昨日、シュンと
会ったんだってな」




「うん」




「何で黙ってんだよ!」




えっ!?


それで機嫌悪いわけ?



「別に言わなくても・・・」




イヤな空気が

顔怖いし・・・



「なぁ~
オレに隠すなよ
シュンと会ったなら
会ったぐらい言えよ」




「隠してるとか
そんなんじゃないし・・・」




「オレ・・・
不安なんだよ

もしかして
セイラがまだシュンのこと
想ってるんじゃないかって

不安になるんだよ!」




トモキ君の悲しそうな顔

不安にさせてたんだね・・・




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