変わらない想い
イヤだっ!!
見たくない!
私は、その場から
走って逃げ出してしまった
気づけば
幼稚園の運動場に。
トモキ君から
何度も携帯に掛かってくる
バカっ!!
外は真っ暗で寒い・・・
唇を噛みしめ
涙を必死で耐えた。
人の何倍も
やきもちやきなんだよ!
バレンタインなのに
トモキ君と仲良く
過ごすはずだったのに・・・
「・・・グッスン・・・グッスン・・・」
トモキ君のバカっ!
運動場に座り込み
ミサンガを握りしめた。
トモキ君・・・
「セイラっ!!!」
振り返ると
トモキ君の姿が
「・・・グッスン・・・グッスン」
「セイラっ!探したぞ
あの女、クラスのヤツで
関係ね~から心配するなって
メグミが
お前がカワイ~から
意地悪したくなったってよ
セイラに悪いことしたって
言ってたから
許してやれ
ゴメンな
イヤな思いさせて」
トモキ君の白い吐息
大きい手が
私の頭を撫でる
私を抱き寄せ
「セイラ
オレのこと信じろ
お前から
信じてもらえね~と
辛いんだよ・・・
オレのこと信じてほしい」
「・・・グッスン・・・ぅん信じる
・・・グッスン・・・どうして・・・
ゎ・・・私が・・・グッスン・・・
幼稚園に・・・グッスン・・・
いること・・・グッスン・・・
分かったの・・・グッスン・・・」
「オレとセイラの
大事な場所だから
絶対、ここだと思った」
何があっても信じるよ
信じてるから。