変わらない想い

「トモキ君
こんなキレイな虹
私、はじめてかも」




「めちゃくちゃキレイだろ
色なんかはっきり出てて」




「うん
すご~っくキレイ
トモキ君、ありがとう」




私に見せたかったんだね

5限目終わってからじゃ
消えてたかもしれないもんね。



二人で見上げた空

大きなキレイな虹

私はこの光景を
絶対忘れたりしないよ。



トモキ君は
私の腰に手をまわし




「セイラ
いつもオレだけ見てろよな」




「トモキ君
私はトモキ君だけしか
見てないよ、本当だよ」




「なら、オレのことしか
見てね~んだったら

オレのいいとこ
三つ以上言ってみろ!」





「急に何っ?
三つ以上もないよ」





「なんだとっ!
あるだろ~が」




いいとこ?

そうだな~




「えっとね・・・
一つあった!!

めちゃくちゃ足が速い」




「ちげ~だろっ!!
そんなの聞いてね~から」





「だってないもん」




「あっそ!もう聞かね~し」




トモキ君のいいところ?


決まってるじゃん


誰よりも私のこと
大事に愛してくれてる


そうでしょ?


トモキ君。



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