変わらない想い
メールを見ると
【セイラ、ごめん】
私は返信しなかった。
シュン君と
雑貨屋さんに行き
おそろいの
携帯ストラップと
水色の写真立てを
買ってもらった。
「シュン君、ありがとう」
「セイラ~
誰の写真飾んの?」
「分かってるくせに」
「聞きて~し、教えろよ」
わざと聞いてくるシュン君に
「お父さんの写真!」
「ひでぇ~な」
おそろいのストラップを
二人で付けて
楽しい時間を過ごしながらも
トモキ君のこと気にしていた。
シュン君から
家まで送ってもらい
「じゃ~な」
「・・・うん」
シュン君は
私を家まで送ったら
すぐ帰ってしまう・・・
もっと
一緒にいたいんだよ・・・
部屋に入り
花火大会の写真を取り出し
シュン君の
イケてる写真を
写真立てに入れ
部屋に飾った。
その写真を眺め
(大スキ)と呟いた。