変わらない想い
部活の練習が
本格的に始まり
女子バスケ部1年は十二名
体育館でのランニング
腕立て、腹筋が終わると
1年は先輩達の練習を
ただ立って見てるだけ!!
ボールにも
触らしてくれない感じで
1年のほうに転がってきた
ボールを拾って
先輩に渡す毎日!
「つまんない!
ねぇ~サキ
男子バスケの1年も
立って見てるだけだよ!」
「どこの部も
1年はそうだよ!
後のバレー部だって
1年は練習
見てるだけじゃん!」
体育館の半分がバスケ部
もう半分がバレー部
すみっこの方で
剣道部数名が練習していた。
「サキ、後見て
シュン君
真剣に練習してるよ
シュン君カッコイ~よね」
「うん、シュン先輩カッコイ~
シュン先輩彼女いんの?」
「いないよ」
「こらぁ!そこ二人
喋ってばっか!」
アヤカ先輩だ
先輩達が
私とサキを見る。
『すみません』
二人で頭を下げた。
何日も
ボール拾いの部活の日々
それでも
私は楽しかった。