あなたの こども うみたい

「君の気持ちは、わかるけど、

　シウ君のことを考えたら、安定した仕事のほうがいい気もするが。

　そうだな···

　でも、通訳としての君の才能のことを考えると、

　そちらを活かしてもらいたい気もあるし。

　いっそ、通訳の仕事で安定の道を考えてみたらどうだろう。」

「でも、シウもまだ小さいですし。」

「もう少し、今のままいってみてもいいのかもしれないね。

　シウ君が大きくなっても、君もまだ若いし。」

「はい。」

「今回の件は、お断りするしか···」

「え？

　受けたらいいじゃないか。」

「でも、韓国なんですよ。」

「連れって行けば！」

「そんなこと···

　ジョンフンサイドには、内緒にしてるんですよ。」

「そうだったな。

　なんなら、またうちの病院で預かろうか？」

「そんな、横山先生にそこまでしていただけません。

　今回のことは、関係ないことですし。」

「関係なくはないさ。

　私は、君とシウ君のなんていうか、

　父親じゃないにしても、

　親戚みたいなものじゃないか。」

「そんな。。

　そこまで甘えらえません。」

「そんなに堅苦しく考えなくていいんだよ。

　頼れるものは、頼ったらいい。

　でないと、これからいくらでもいろんなことが

　あるんだから。」

「先生。。」