あなたの こども うみたい
韓国で、ジョンフンと再会した。

「木下さん、お久しぶり!」

「こちらこそ、お招きありがとうございます。」

「さっそくだけど、

 どんな風にアピールしたら、日本の方にわかってもらえるかな。」

「そうですね。

 商品は、なんですか?」

「スマートフォンなんだけど、今韓国で人気の機種なんだ。

 日本に進出するには、高性能さを売りにするみたいで。

 僕もちょっと、難しいことができるってことをみせる役割みたいなんだ。」


「そうですか。ジョンフンさんは、日本では、

 ソフトで可愛らしいイメージが

 先行していますから、

 今回ちょっとしたイメージチェンジも必要かもしれませんね。」

「うーん。それが難しくて。」

「はい。うまくいくかどうかは紙一重かも···」

「だから、なにかいいアピール方法はないかと。」

「私が思うには、ジョンフンさんの言葉の使い方がキーになると思います。」

「言葉?」

「はい。通訳していて思ったんですが、

 言葉使いが独特でおもしろいんです。」

「そうですか。そう思いますか。」

「ですから、あまり深く考えないでジョンフンさんが持つ、

 言葉をうまく利用したらいいと思います。通訳でそのへんのところ、

 頑張ってみます。

 それから、服装ですが。」

「はい。」

「日本人好みというのが、韓国と違います。

 そのへん、スタイリストさんに日本のスタイルを参考にしてもらって、

 ちょっと、渋めでいったほうがいいかと。」

「わかりました。相談してみます。」




 
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