果てない空-いつも君がいた。-
第1章
『こんな家、出ていってやるよ!!』
その言葉を残し、
あたしは中学三年生の時家を出た。
もちろん先の事なんて考えてなかった。
ただひたすらと、
ネオンが煌びやかな夜の町をさ迷った。
「ねぇ、家出?」
いきなり話しかけられ、
振り向くと、
赤髪にいくつものピアス。
明らかに悪そうな女がいた。
『……。』
「無視?住むところ与えてやろーと思ったのに。」