彦一様に今日も夢中!!
あたしは、そんな長谷部を無視して職員室を去った
職員室を出て、廊下を歩いていると中庭の方から声が聞こえてきたので、いつもは気にしないで素通りするけどこの時は、何故か気になって見てみるとそこには
女の子と男の子が二人で向かい合うように立っている
あれは……学年でも可愛いと噂の美少女じゃないかっっ!!
「………好き。付き合ってください。」
人の告白場面初めて目撃してしまった!!しかも、あんな美少女の
「気持ちは嬉しいけど、ごめんね。僕、誰とも付き合う気がないんだ。」
うおおぁぉぉー!!!あんな美少女を振るとはどこのドイツ人だよ!!
あっ彦一様だったんだ!!そっかなるほど、やはり彦一様はあんな美少女を振るとはさすがだよ!
……………うん?
えっ!?ええぇぇーーー!!!
彦一様!?
「気持ちだけでも伝えられて、良かった。」
そう言うと、美少女は目に涙をため去って行った
それを見送る様に立っている彦一様は振った後でも格好よくてしばらく、見とれていると
「まぢ、女ってうぜぇ………わざわざこんな所まで呼び出すなっての………。」
さっきまでと逆に笑顔じゃなく、無表情の彦一様は整っている顔立ちだのせいか酷く冷酷に見えて
あたしは一瞬、現実と幻覚か分からなくなってしまい呆然と立ちつくしていた
堂々と突っ立っているあたしが彦一様に見つからないわけでもなく
「あ………………。」
「………………。」