彦一様に今日も夢中!!
「………………なんか、わりぃ。」
「ホントですよ!!何回告白させる気ですか?まったく………フッ」
なんとなく、あたしは可笑しくなって笑ってしまうと彦一様も微かに笑っていた
とそこで、いつもより大分遅れて北野がやってきた
「あれ?二人して笑ってなんかあったの?岸川が珍しいね?機嫌もよくなってるし」
ニヤける北野に対して、
「…………チッ。笑ってねぇよ。」
あっ…………せっかく、彦一様が笑ってくれたのに元に戻ってるよ。チッ、今頃来てんじゃねーよ!!てゆうか、来んなよ。
「今日はもう来ないかと思ってたよ。てゆうか、なんで来たの?」
あたしが嫌味でそう言ったのにそれに気付かない北野
「いやそれがさ、女の子達に呼ばれて大変だったんだよね。ほら、ももちゃんも知ってるよね?俺達が付き合ってるって噂。あれでもう質問攻めで今までかかっちゃったよ。」
「ホントいい迷惑だよ?今日の朝から休み時間までジロジロ見られるし、よりによって北野なんかと噂になるなんて…………。」
最悪としか言いようがない。
「なんてって…………ももちゃんはホントぶれないよね。」
ぶれないも何も北野がどうなろうが知ったこっちゃない
「ちゃんと否定してきたんでしょ?」
これで少しは噂が消えるだろう。
「えっ?なんか、面倒くさくなっちゃったから否定なんてしてないよ。」