彦一様に今日も夢中!!



「………ちょっとあんた……桜田………?」




目の前には、金髪と茶髪のド派手な女達が驚いた顔をしてあたしを見ている




やばっっ……つい、可笑しくて顔を上げてしまったよ。なんてこった!!



ひとまず、誤魔化す事にした



「………えっ?違いますけど?あたし、桜田じゃないです。」




思わず、視線をそらして誤魔化すあたし




「いやいや、顔濡れててぐちゃぐちゃだけど完璧に桜田でしょ。てか、なに惚けてんの?バレてるから!」



凄い形相で言う金髪女




チッ……、さすがに誤魔化せないか…




「そうとも、あたしが桜田ですけど?文句ある?えっへんっっ!!」




あたしは、髪から滴る水滴、ぐちゃぐちゃな顔、そしてべちゃべちゃな袖で腰に手をあててそう答えた




「………普通に文句あるんだけど、なに偉そうに言ってんの?」




茶髪女が呆れた顔をする








……ですよね?今の今まであたしの悪口言いまくってんだから、ない方が可笑しいよね。




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