彦一様に今日も夢中!!




なにこの沈黙………。とてつもなく、気まずいんだけど





「さっ、村井さん行こうか。」





「えっ?……………うっうん。」




村井さんは頬を染めたあと、あたしの方をまたちらりと見て彦一様に目線を戻してそう言った





頬を染めよったよこの子!!




まさかのまさかでこの村井とかいう女子は彦一様の事を好きなんじゃんっっ!





なんか、ムカムカしてきたし!!きぃーーーってなってきちゃったもんねー!!





「じゃあ、僕達は失礼するよ。早く自分のクラスの実行委員の所に行ったら?」





彦一様は村井さんにバレないようにあたしを睨みながら言う





声は王子バージョンなのに顔は俺様バージョンの彦一様





まぢで恐ろしい……………。




俺様の目の前から消えろ、そして早くクラスメートの所に行けと思ってるねこの顔は………





「……………はい、行きます。ごめんなさい」





うわーーー……今、謝ったのに軽く無視してあたしにしか聞こえないくらいの舌打ちしてさっさっと行っちゃいましたよ





「それじゃあ、桜田さん。また……………」




「また…………村井さん。」





< 152 / 167 >

この作品をシェア

pagetop