彦一様に今日も夢中!!



こんなに頼みこんでも彦一様は、頭を縦には振ってくれない。




せっかく、丸1日考えに考えた名案なのに……





あたしのなにがそんなにいやなのか………





すごいあたしが、落ち込んでいる所をみるに見かねたのか




思いついたようにその友達が




「ほら、この子いたら便利だぞ。岸川がしたくもない頼まれ事されても押し付けられるし、昼休みわざわざ購買にいちいち行かなくてもすむしな。パシりくらいさせてもいいじゃん?」




ちょっとこの人………。




なんていい事おっしゃるのかしら!!




そこのキミ!!今あたしの中で好感度がうなぎ登りになったぞ!!




この絶好のチャンスゲットしなくては




「なっなんでもやります!!」




「………分かった。やっぱり、俺の下僕になってもいいぞ。」





まぢですか?





「下僕になってもよろしいんですか?」




やったぁ~♪♪





「そのかわり、俺のこの素性は言うなよ。偶然会ったとしても声をかけるな。呼んだら、すぐに来い。わかったな?」





「はい!!あたし、桜田もも、今日から彦一様の下僕になります。」





すると、彦一様の友達が笑顔であたしに、近づいてきて




「俺、北野涼。これからよろしくね、ももちゃん?」




なにこの人、チャラらすぎる。



いやいや、あんたによろしくされなくても、別にいいんですけど




まあ、さっきは味方してくれたし、おおめに見るとするか




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