彦一様に今日も夢中!!



「まったく、お前は………。」





なっながい……




そろそろ、足痛いんですけど……座りたい。帰りたい。




「って、聞いてんのか?」




ガラガラーーー






「失礼します。」




ーーーピクッ




この透き通るような声は……





声がした方に目を合わすと、彦一様の姿があたしの瞳を映す。




「彦一様~♪♪」





一瞬、すごい怪訝な表現をしたけどすぐいつもの顔に戻し、こちらに向かってくる



えっ?あたしの方に来てる………もしかして、探しに来てくれた?





きゃ~~どうしよう♪♪




まさか、一緒に帰ろうとか言われちゃう?




「彦一様~~♪」




彦一様は、さも聞こえていないかの様にあたしを無視する。





ですよね?




あたしに用とかな訳ないですよね。




無視されちゃったよ……でも、何故あたしの隣に立ってんの?



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