彦一様に今日も夢中!!



「そんなにあたしの事、嫌いですか?」



「わかりきった事を聞くな。だから、次から呼び出す時以外話かけ………お前泣いてるのか?」




「泣いてません。」




好きな人にここまで、何回も嫌い連発して言われちゃったら、さすがのあたしでも傷ついて、いつのまにか涙が溢れだす。





我慢しようとしても次から次に止まらなくなってしまう。




泣いていると思われたくなくて、あたしは俯いた




「いや………悪かった……。」




「えっ……?」





まさか、謝ってくれるなんて思わなくて、びっくりして彦一様の顔を見た





いつもあたしに向ける冷たい表情じゃなく少し困った様な焦った顔だった。



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