彦一様に今日も夢中!!



「ご馳走さまでした。………でっ?」



「でっ?じゃないわよ!だから、これ以上岸川くんに近付くなよっ!」




そう言ってきたあたしの胸ぐらを掴んできてきた女子を見上げていると 、ふいに目線を2階の窓にむける。




んっ?誰かいる………あっ!!彦一様だ!!




目を凝らして見ると、明らかにあたしに気づいている感じでじっとこちらを見ている




助けてくれるかなと思ったあたしは、彦一様を見つめていた




しかし、彦一様は一向に助けにくるどころか動く気配すらなく、あろうことかあたしを口元をあげて微かに笑って見ているだけ




笑ってる…………。





て事は………助ける気とかまったくないわけね……。


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