彦一様に今日も夢中!!



「助けようかと思ったけど、お前あの状況でまさかパン食べるとか普通しないだろ………だから、余裕かと思った。緊張感無さすぎて、笑えたし。」





「だからって、取っ組み合いになった時点で止めて下さいよ!!」




「わりぃ………面白くてつい………。」




つい!?ついって………酷すぎる………




「彦一様……いや、もうこの際彦一がそこまで酷い人だと思わなかった!!」




「悪かったな……俺のせいで………いくらなんでも女の子なのにな…………………。」




そう言うと、彦一様の手があたしの腫れた頬を撫でる




ーーー……ドキッ




「血……………出てる。痛いよな?」






今までに、見たことない優しい表情の彦一様にあたしは、これまで感じた事がない程、胸の鼓動が早くなるのが分かった


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