彦一様に今日も夢中!!


ーーー放課後




「って、明里は誘ったから分かるけど、なんで裕太までくんの?誘ってないんだけど?」



「別にいいだろ?今日俺、サッカー部休みで暇だったし」




そう、さすがに1人で行くのは気がひけたから明里を誘ったら何故か裕太までも着いてきてしまったのだ



ちなみに健太は、バイトがあるから来てはいない



ガラガラー





お茶室を開けると、思った以上に人が多くてざわざわとしている



茶道部と思われる人達が着物を着ていて、その中でも一際着物が似合っていて色気を漂わせている彦一様がいた




やっやばい………。似合い過ぎて、鼻血出そう




「うわあ、王子の着物姿ヤバイね。」



「うん……格好よすぎる。」



明里と彦一様に見とれていると



「あっ、ももちゃん。こっちおいで?」






声がする方に振り向くと、着物を着た北野がいて、全然チャラけてなくてなんだかいつもと違って上品に見える





「あんた、北野君と知り合いだったの?」



「うん、今日もお茶会誘ってもらったしね。北野の事知ってるの?」



「知ってるってゆうか、モテるから有名じゃん。」




「はっ?北野がモテる?あんな奴が?あり得ない……」






あんなチャラけた男どこがいいんだろ………



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