彦一様に今日も夢中!!



凄い剣幕で聞いてくる裕太



「はっ?そいつ?って………」



誰の事を言ってるのか、さっぱり分からなくて首を傾げているあたしに、裕太は顎で彦一様を指した




「ちょっとっっ、裕太!!彦一様に向かってその言い方ないんじゃない?それに後から座ったのはあたしなんだし、ごめんなさい彦一様。」




ホント、なんて口の聞きかたなんだろうか!!
裕太の奴!!




しかも、謝ったのに彦一様はシカトですか!?




怒ったのかと思えば、聞いていなかったようにまあ、スマートにうどんをすすっていらっしゃいますよ。




こないだから思ったけど、彦一様って、ホント見た目はフランス料理を食べそうな顔なのに以外と庶民的なもの食べてますね?




ああ、なに食べても絵になるわ………。




「……………チッ。そりゃあ、すみませんね彦一様。」



いいいい今舌打ちしちゃってたよっ!!しかも、嫌味たっぷりの言い方して




「ホントにすみましぇんっっ!!!彦一様、ごめんなさいっっ裕太が!!」






ヤバイ………。





今ちらっと彦一様と目が合った気がしたけど一瞬睨まれた様な………




滅茶苦茶、恐いんですけどお母さんくらい末恐ろしいんですけど



謝ったあたしが何故睨まれないといけないんでしょうかね?




「ここしか空いてなかったみたいだったから、俺が座ろうって言ったんだよ。なっ?もも。」




「うっうん…………。」



つかさず、健ちゃんがフォローしてくれたものの気まずい雰囲気が漂う





そんな雰囲気の中、最初に声を発したのは彦一様だった



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