彦一様に今日も夢中!!
なんて言い訳したらいいかあたふたしていると手に持っていた携帯が取られ後ろを振り返って見ると、彦一様が携帯を耳に当てている
えっ?
「岸川と言います。僕が風邪で寝込んでしまっていて桜田さんに看病してもらっていたんですよ。遅くまですみません。…………はい…………はい?いや違います。………はい…………それでは失礼します。」
何故か苦笑いで電話を切っていた彦一様
あたしの為に電話出て………
「いや、お前の為とかじゃないから。俺のせいで怒られても胸糞悪いから………」
「ありがとうございます!!」
理由がなんでも助かった。あのまま帰ったら確実に絞められてたよ。
「なんか、異様なテンションで彼氏と間違われたからはっきりと否定したけど、明らかにまだ誤解してたから帰ったらお前の親に否定しとけよ。」
そういいながら呆れた顔している彦一様
「………?はっはい。」
誤解?なんの?まあ、とりあえずお母さんに怒られる事にはなりそうにないみたいだからいいか。