強気な女に裏あります。
だって昨日あんな事があったんだもん。
普通叫ぶでしょ!



「あぁ、今日もまたMっ子にならなきゃいけないなか……。疲れるなぁ……雨音も思わない?って、オデコどうしたの?」



そう言って七菜あたしの額を触った。

出た、七菜の愚痴トーク。
実は七菜もあたしと同じで“か弱い女の子”を演じてるのだ。


だから表ではあたしがしっかり者の女で七菜がドジな女。

でも素は全くと言っていいほど反対。



「疲れるよ!目だって若干腫れてるし!それについて言わなきゃいけない事があるの!」


「……どうしたの、そんな大声出して……」



ぜぇぜぇと息が荒れてるあたしと目を点にしてる七菜。

だからあたしは昨日の出来事を話した。
額の怪我についても、全て話した。



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