強気な女に裏あります。
「早坂さん」



今度はなんですか?
なんて思いながら声が聞こえた方に顔を向けた。

あまり喋った事ない人に今日は話しかけられるな……。
はっきり言いますとこの人の名前すら知りません。



「んー?なに?」



本当は『はい?』と返事をしたいんだけどね?



「珍しく平泉君と話してたよね!」



何故か興奮してる女の子はあたしの前席に座った。

ねぇ、そんなにあたしと平泉君が喋ってたとこが珍しいの?


あたしにはわからないな……。



「まっ、まぁ……」


「ドキドキしないの?てか話し合う?あたしは合わないなぁ。それにさ――」



ドキドキ?
もちろんしてますよ。
違う意味のドキドキだけど。

そんな、話し合う?って聞かれましても……。
昨日がまともに話したからまだ分からない。

てか、誰もあなたの話なんか聞いてませんよー!


今日も一日。
訳の分からない日になりそうですね。



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