強気な女に裏あります。
葛木君はそれからずっと一人で難しそうな本を読んでいた。

なんの本かな?って思ってたんだけど、表紙にカバー付けられててわからなかった。
中身をチラッと見ると文がズラーッと書いてあって目が痛くなる!


よく読めますね!
いや、葛木君。
あなた授業しましょうよ!

心の中でいろいろ言いながら葛木君を見てたら、いきなりバンッと分厚い難しそうな本を閉じた。



「……完璧だ」



なにかを企んでる様子。
なにが完璧なの?



「これで……はは……っ!」



葛木君、怖すぎだよ!
なにその声!
これで、の続きは!?

てかどうしてあたしを見てるの!?


黒板を見てるあたしにははっきりとはわからない。

だけど……見られてるような気がする!
体が震えてきたよ!
足がガクガクだっつーの!



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