強気な女に裏あります。
――――――――…
―――――――…


不思議な葛木君を見てたらあっという間に放課後。
帰ろうとするあたしの腕を掴む葛木君。



「なに?」



心臓バクバク!
なにされるの!?



「知りたいんでしょ?俺が作ったやつ……」



そう言ってダンボールを出してきた。

サイズはビデオテープくらい。
なんとなく怪しい……。
そのダンボールに触れたくないって思うんだけど……。



「あまり人がいない所の方がいいんだけど……。そんな場所、ある?」


「旧、校舎……」



引くに引けないあたし。
ねぇ……その中には一体なにが入ってるんですか!?

背中に変な汗が出てきた。
葛木君には『旧校舎に案内して』と言われ、動じてないフリをしながらあたしは旧校舎に案内してしまったのだ……。



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