強気な女に裏あります。
ちょっと待ってよ!
確かにもう三導児さんに付きまとわれないのなら、掃除をするけどさ!
平泉君に迷惑でしょ!
彼は屋上の掃除をするわけだし。
そんな簡単に『いいよ』なんて言えないからね?
「あたし、実は高所恐怖症で、しかも……暗いところも苦手で……」
あたしも高所恐怖症なんですが……。
暗いところってのは体育倉庫の事かな。
そこまで暗くはないと思うけど?
「今日じゃなくていいの。だからお願いします!」
頭をゴンッと床にぶつけてまで願う彼女を取るか。
屋上の掃除を任せてる爽やか王子を取るか……!
心の中で頭を抱えながら考えていたら隣から『いいよ』と言う声が聞こえてきた。
三人しかいない旧校舎。
その声は平泉君しか、有り得ない。
「……え?」
涙目の三導児さんがポカーンッとしながら平泉君の顔を見た。
「だから、いいよ?やってあげる」
爽やかな笑顔で、いいよ?……だって。
あたしはなぜかキュンッとなったね。
「ほ、んと?」
「うん」
「……てかなんで平泉君が答えてるの?」
「うん?」
「まっ、まぁいいや!ありがとう!あたしは一度もあなたに勝った事ないけど、もう二度と現れないから!」
そう言って彼女は走って行っちゃった。
……もう二度と現れないから、てのは無理でしょ。
同じ学校なんだから。
しかし。
「三導児さんって逃げるの多いなぁ……」
確かにもう三導児さんに付きまとわれないのなら、掃除をするけどさ!
平泉君に迷惑でしょ!
彼は屋上の掃除をするわけだし。
そんな簡単に『いいよ』なんて言えないからね?
「あたし、実は高所恐怖症で、しかも……暗いところも苦手で……」
あたしも高所恐怖症なんですが……。
暗いところってのは体育倉庫の事かな。
そこまで暗くはないと思うけど?
「今日じゃなくていいの。だからお願いします!」
頭をゴンッと床にぶつけてまで願う彼女を取るか。
屋上の掃除を任せてる爽やか王子を取るか……!
心の中で頭を抱えながら考えていたら隣から『いいよ』と言う声が聞こえてきた。
三人しかいない旧校舎。
その声は平泉君しか、有り得ない。
「……え?」
涙目の三導児さんがポカーンッとしながら平泉君の顔を見た。
「だから、いいよ?やってあげる」
爽やかな笑顔で、いいよ?……だって。
あたしはなぜかキュンッとなったね。
「ほ、んと?」
「うん」
「……てかなんで平泉君が答えてるの?」
「うん?」
「まっ、まぁいいや!ありがとう!あたしは一度もあなたに勝った事ないけど、もう二度と現れないから!」
そう言って彼女は走って行っちゃった。
……もう二度と現れないから、てのは無理でしょ。
同じ学校なんだから。
しかし。
「三導児さんって逃げるの多いなぁ……」