両想い【完】
部屋の時計を見るともう11時を過ぎていた。
あえて、このまま呼び捨てで話しかけて見ることにした。
「美愛?結構遅くなったから、
そろそろ切ろうか?」
「えっ?あっ!もうこんななんだね!?」
美愛も時間を確認したらしく、驚いてる。
名前はそのままクリアなようだ。
「祐君、バイトあって疲れていたのに、
重たい話をちゃんと聞いてくれて、
励ましてくれて…傍にいてくれて…
ありがとうございました。
私…今とても幸せなのっ
祐君の傍にいると安心できて、暖かくて…
祐君とは何でも解り合いたくて…
そしていつもとっても楽しくて、
あっでも…祐君は…えと、イヤ、では…
な、い?」
俺をどうしたいの?ってくらいの威力のある言葉で…正直、告りそうになった…
勘違い、しちゃいそうだよ…俺…
「俺も美愛と居られると嬉しいし
楽しいし幸せだよ。
何でも解り合いたいってのも、同じ。
傍にいてやりたいし、いてほしい、よ」
言える最大限のことを伝え…あぁ…電話でよかったぁ~。
俺今、すんごい赤い顔だ、きっと…。
「そうなの!?よかったぁ♪嬉しいぃ…
じゃあ、これからもお願いしますっ」
「ハハハッ!りょ~かい。こっちこそな。
じゃあ、切るな?お休み」
幸せな長い夜が終わっていく。