両想い【完】
他にリレーはなくて男子・女子リレーがそれぞれ、各色4名2チーム×2レース
混合レースは男女各2名1チームが1レース
学年は入り交じりタイムを見て、ラストレースに一番早いやつを各チームあててくる。
色別になりタイム表を見て3年がチームを振り分ける。
俺は男子の第2レースチームの1つ、アンカーに決まった。
黄色を見てると、聡も第2レースのようだが順番は違うみたいだ。
美愛は女子の第2レースでトップみたいだ。
各チームグラウンドのコースを使い実際に走り始める。
練習なんだが、隣で走っているから嫌でも力が入り、いつの間にか競ってる。
男子が走り終わり女子の1レース目がスタート。
その時、俺に一人の女子が近づいてきた。
2レース目に出る1年のようだが、知らないやつ。
「あのっ、次にあたし走るんですけど
見ててもらえますか?」
「えっ?なんで?ってか
俺見たいやついるから無理。」
「えっ…ダメですか?
応援してほしいんです、同じ色だし…」
「あ~チームとしては応援する、
ほら、行かねぇと…」
「あっはい…すみませんでした…」
頭を下げて集合場所に走って行った。
「めんどくせぇ…」
俺はそれくらいにしか思ってなかった。