両想い【完】
そう優しく言って頭をポンポンと思わずしてしまった。
!やばい、か?と、顔をみたが嫌がってる様子はなくて、照れ笑いしながら、俺を見返してきた。
お互いにニコリとしながら、集合がかかったので、チームに戻ることに。
「美愛、帰り、一緒な?」
離れ際に決定事項として言うと、コクンと頷き走っていった。
***
あぁああ~~!!
なんだ、なんだ、この展開はっ!!
うわぁ~…嬉しすぎる。
チームで走者順の確認が終わり解散となった。
***
「おい、祐…お前と美愛ちゃん
確実に距離が縮まってんな、
なんか、頑張ってんじゃん?
うまくいきすぎると、
俺的にはつまんねぇ…」
帰り、美愛を待ちながら聡が話し出す。
「いや、今はお前のからかうのとか、
気になんねぇし、ヤバイくらいに
嬉しいことばっかでさ…マジ、
俺自惚れてんだわ、今」
勝手に顔がニヤける…。
「何があったわけ?」
「まず、昨日の電話では傍にいてくれて
嬉しいし安心するって感じのこと言われた。
で、さっきだよ!なんと、
俺が知らない後輩に話しかけられてっとこを
見て元気がなくなって悲しかったんだとっ!」