両想い【完】
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リレーの練習はあとは本番前日の金曜放課後だけだ。
その時か、それより前に見つけたらはっきりと言うつもりで日々過ごしていた。
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その事以外は順調で、美愛も、頭痛もおきなくてまずは安心した。
他の種目の練習も進み、あれから1週間たった水曜の今日は騎馬戦の練習日だ。
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小雨が降るなかで組分けだけでもやるからと、チアが練習する体育館の半分を借りて集まる。
騎馬戦はかなり楽しい。
まぁ、嫌いなやつもいるかもしれないが、俺はこういうのはのってしまう方だ。
先生が体格を見ながら分けていく。
俺は暁人と和泉(いずみ)と3人で騎馬を組み、小柄な水野(みずの)という体操部のやつを乗せることに。
これは行けるかも…!
あっという間に組分けも終わり騎馬ごとに位置を確認したら解散になった。
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今日はバイトだから、美愛を最後までは見れない。
「聡、5時まで見学してからバイト行く。」
「んじゃ、俺も~」
二人で2階席に上がろうとした。
「あのぉ…」
振り返るとあの1年女子がいた。
「何?」
「少しだけお話しを聞いてください…」
聡と顔を見合わせた後『了解』と後に着いて行く。